コンフォーマルコーティングは汚れなどから製品を保護してくれる
フッ素コーティングなどのコンフォーマルコーティングは水分や汚れが直接付着するのをコーティング剤が防いでくれます。その為、スマホやタブレットなどの基板やタッチパネルに使用される事が多いです。基板に使用される場合は水没などによるショートの防止、基板や部品の腐食の防止、タッチパネルに使用される場合はタッチパネルに付く汚れや指紋の防止効果を得る事が出来ます。
また、コンフォーマルコーティングは電子機器だけではなく革製品などに利用される事も多いです。その場合も水分が滲み込む事を防止したり、汚れが直接革に付着する事を防ぐ目的で使われます。水に濡れやすい場所にある革や、汚れが付着しやすい部分の革などにコンフォーマルコーティングする事で、革の傷みを長期間防ぐのに役立ってくれます。
フッ素コーティングなどによるコンフォーマルコーティングはコーティング剤による膜が出来ますので、保護コーティングとしても役立ちます。簡単に傷が付きやすい場所などに表面コーティングする事である程度の傷から表面を守ってくれます。コーティングが剥がれてしまえばその保護効果はまったく無くなってしまいますが、複雑な面にもコーティングが可能ですので簡易的な表面コーティングには最適です。
屋外使用の電化製品にもコンフォーマルコーティングが使用される
エアコン室外機や給湯器など、屋外での使用だけでなく加熱や冷却機能を持った電化製品にもフッ素コーティング系のコンフォーマルコーティングが施されています。屋外で使用するため、風雨に曝されるだけでなく、空気中の湿気が結露、凝集し内部基板に入り込むことも少なくはありません。防水処理を施したとしても、内部に空気が入り込むことで冷却され結露による水分の影響が生じます。しかし、コンフォーマルコーティングを施すことで万が一、内部に水分を含んだ空気が入り込んでも、基板が水没し故障することを抑制することができます。
また、コンフォーマルコーティングは結露による水没故障だけでなく、湿気のある空間に曝され続けることで生じる酸化物の発生を防ぐことができます。電子部品の接点部分に結露が生じることで、錆が生じ通電不良が生じることがあります。しかし、コンフォーマルコーティングを施すことで接点部分に水分が入り込むことを抑制、金属表面に被膜が形成されることで錆が生じることも抑制できます。エアコンの室外機の場合、圧縮断熱により冷却を行うため内部基板も冷却され結露の発生リスクが高まるものの、コンフォーマルコーティングにより故障リスクを軽減することができます。また、フッ素コーティング剤の場合、水溶性で希釈して使用できるタイプも多く、分解メンテナンスを行う際に追加加工を施すこともでき、設置済みのエアコン室外機や給湯器にも使用することができます。
電子部品の防湿対策としてコンフォーマルコーティングが効果的
電子部品にとって水濡れは大敵であり、水没や水の浸入だけでなく、湿気による錆や結露による水滴でショートするなどの問題を未然に防ぐことが必要になります。電子部品を実装した基板を完全密閉、もしくは樹脂モールドすれば水分による故障リスクを解決できそうに思えますが、加熱冷却により空気中に含まれる水分でも問題が生じ完全防止には至りません。そこでフッ素コーティングによるコンフォーマルコーティングを追加対策として施すのが有効です。
完全密閉や完全遮断することは難しいものの、コンフォーマルコーティングを施すことで水分が付着した際のリスクを軽減することができます。また、電子部品を基板を製造する環境においては、静電気対策として湿度を一定に保つ必要があり、水分が内包されてしまうものの、コンフォーマルコーティングを施すことで問題が解決できます。さらにフッ素コーティングは表面にフッ素化合物により化学的に被膜を形成し、水分をシャットアウトすることができます。電子部品の接点部分は異種金属で接合されることもあり、水分を含むことで異種金属劣化が生じるケースがあるものの、コンフォーマルコーティングを施すことで電位差による腐食を防止することができます。電子部品や基板への塗布はスプレーで行うことができ、少量塗布と短時間での乾燥により耐久性や故障リスクを改善することができ、完全密閉や完全遮断を行うよりも生産効率も高めることができます。
このように、さまざまなメリットのあるコンフォーマルコーティングをお考えなら【フロロテクノロジー】にコーティングをお願いしましょう。電話などで直接お問い合わせをすることも可能ですから、気になる方はぜひ一度相談してみるとよいでしょう。